側転のために、幼い頃からやっておくといい3つのこと!

はじめに

これまで沢山体育を教えてきて、側転を課題にしている子は多いと感じています。

それだけ、側転という技が難しいという意味でもあるのですが、実はこの側転、育ってきた環境によってスムーズに習得ができるかどうかが決まります。

もちろん、後から側転を覚えることも可能ですが、環境の中で自然に側転に必要な基礎力を身につけることで、さして苦戦することなく覚えることが可能です。

だからこそ、できるのであれば幼い頃から側転に向けて自然に練習を重ねておくと良いです。

ではどんなことをやっておくといいのか、3つ紹介します。

3つのやっておくといいこと

①手押し車

逆さまになった時に自分の体重を支える力が、側転には必要です。

だからこそ、手押し車でその力を身につけておきましょう。

しかも、手押し車をすることでその力が身につくだけでなく、体重移動の感覚も身につきやすいです。

側転は体重移動の連続ですから、この感覚は必須です。

手押し車は色々な遊び方があり、まずはオーソドックスに、前方向の手押し車から行うのがおすすめです。(簡単なので)

そして、慣れてきたら後ろ側に動くのもいいですね。

なぜなら、後ろ側に動くことで、「押す力」が身につきやすいからです。

その押す力もまた、側転に役立ちます。

体重移動するためにも押す必要があるからですね。

手押し車をすることで体育的に役立つことは沢山ありますので、

積極的に手押し車で遊んでいきましょう。

②正しい前転

これは、側転で必要な基礎力(体を操作する力)が身につきやすいです。

前転ができないからといって側転を練習してはいけないかというとそうでもないのですが、

並行して練習するのがおすすめです。

前転には、マット運動の基礎が詰まっています。

しかも、「正しい前転」というのがポイントです。

僕のいう正しい前転とは、最初しか手をつかない前転のことです。

つまり、起き上がる時には手をつかないということですね。

詳しくは動画をご覧いただければと思うのですが、この正しい前転をすることで起き上がる力が身につきます。

グッと起き上がることができることで、まっすぐ素早い前転ができるようになるのですが、結局そういうことができる子は「体の使い方がうまい」と言えます。

そして、体の使い方がうまいのであれば、側転もスムーズに覚えられるであろうことは容易に想像できるかと思います。

ということでマット運動の基礎である正しい前転は練習しておきましょう。

その練習方法は、動画でも示していますが、大人(補助者)が正面に立ち、子どもはその大人に向けて手を伸ばすようにするというものです。

こうすることで、前転したら手を前にする、という動作ができるようになってきます。

あとは起き上がる力が育てば、自然と起き上がることが可能です。

③補助倒立

補助有りの倒立であれば、幼い頃から可能です。

これを遊びの中で行うことで、逆さまになることに対する抵抗感が減少します。

最初は手押し車の延長で、足はあまりあげなくていいです。

逆さまに慣れるために、少しずつ行なっていきましょう。

さらに並行して、お腹を壁に向けた壁倒立も行なっておくとよいです。

(安全にくれぐれもご注意ください。秒数は最大でも60秒までにしておきましょう)

そして、補助倒立をするのであれば、足を開いた補助倒立も行いましょう。

腰を持ってあげて、足を開かせると良いです。

その後着地の時に横にずらしてあげて、片足ずつ着くようにさせると側転に近い感覚が得られます。

これらの倒立練習を通して、側転の感覚を少しずつ身につけていきましょう

以上が、今回紹介させていただいた3つのことになります。

ちなみにこれは今側転を練習している人向けに書くことですが、補助者がいるのであれば、補助ありでの側転は大変有効な練習の一つです。

二人一組での側転の練習方法

まずは側転の方向を決めておきましょう。

そして、行う時の最初のポーズも決めておきます。

これには、足を前後に開くチョキのパターンと、足を横に開くパーのパターンがあります。

そこまで決めたら、補助者が横にスタンバイします。

側転の手をつき始めたら、腰を持って逆さまにしてあげましょう。

その時、行う人は足を開きます。

そして、上記の倒立の横着地と同じように、片足ずつ着地させます。

こうすることで、実際の側転の動きをゆっくり確認することができるんですね。

おすすめの練習の一つです。

おわりに

今回紹介させていただいたものは動画で動きを交えて解説しておりますので、ご興味あればご覧いただけますと幸いです。

そして、仙台では直接レッスンもしており、全国対応の体育相談サービスも行っています。

何かあれば、ご利用ください。

それでは、応援しています!

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