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「くま先生!なぜ学校の授業で跳び箱をやるんですか?!」とか、
「くま先生!なんで跳び箱跳べなきゃいけないの?」とか、
聞かれることは多いです。
また、保護者の方からも「子供に「跳び箱って何のためにやるの?」と聞かれても答え方がわからない」という問い合わせを頂いたこともあります。
その保護者の方は最初答え方がわからず、
「しのごの言わずにやりなさい!」と言ってしまったそうで、後悔していました。
確かに「とにかくやりなさい!」では子どもの知識欲は満たされず、不満と疑問しか生まれません。
そこで今回は『なぜ跳び箱をやるのか?』について最強の答えを書いていきます。
跳び箱をやる3つの理由とは?
①器械体操もスポーツの一種だから
そもそも、跳び箱は器械体操というスポーツの一種です。
つまり、サッカーやバスケといったスポーツと同じカテゴリーにあるのです。
学校の体育でもサッカーなどやると思いますが、『なぜ跳び箱をやるの?』という質問は、『なぜサッカーをやるの?』という質問と同じ意味なのです。
だから、「なぜ跳び箱やるの?」と聞かれたら、まずは「それ、サッカーはなぜやるの?って聞いてるのと同じだよ」と答えてあげましょう。
とはいえ、ここで新たに疑問が生まれます。
そもそも、なぜそういったスポーツを体育でやるのでしょうか?
これは、国で決められているとか様々な理由はありますが、一番は『経験する』ためです。
体育には『世の中にはこんなスポーツがあるよ』という紹介の側面があります。
実際に体験してみないことには、そのスポーツが好きか嫌いかもわからないからです。
例えばあなたが食べ物の『イクラ』が好きか嫌いかわからないとしましょう。
その時「あなたはイクラ好き?」と聞かれても答えられません。
ちなみに私はイクラが嫌いです。
もしかしたらあなたはイクラが好きで、イクラがあなたの人生をより良いものにしてくれるかもしれません。
しかし、食べないことにはそれはわからないのです。
ちなみに私はイクラが嫌いです。
スポーツもまた、それと同じなのです。
やってみなくてはわからないから、やってみる機会を作るのです。
それが体育の持つ一つの役割です。
②身体能力が向上するから
跳び箱は、日常なかなか鍛えることのできない『(1)身体を使う力』や『(2)身体を支える力』、『(3)物との距離を測る力』を鍛えてくれます。
(1)身体を使う力
跳び箱で連動的な動作(走る、跳ぶ、手をつく、押すなど)をすることにより、身体を使う力が向上します。
つまり、これらの連動的な動作によって自分の身体の使い方がわかるようになってくるということです。
例えばiphone(スマホ)をはじめて手にした時、説明書を見てもよくわからなかったですよね?
それでもあなたは使っていくうちに、スマホの使い方を理解し、今では日常生活に欠かせない存在になっているはずです。
つまり、スマホと同じことが自分の身体にも言えるわけです。
自分の身体を使えば使うほど、自分の身体の使い方がわかるようになってきます。
すると、転びにくくもなりますし、怪我のリスクも減りますね。
(2)身体を支える力
例えば転んだ時、自分の身体を支えられずに顔から地面に激突する子がいます。
つまり、身体を支えるのに必要な腕の力がないと、危険から身を守れなくなる可能性が高まるということです。
跳び箱は自分の身体を支え、グッと押して跳ぶものですから、跳び箱を通して自分の身体を支える力を身につけることができるのです。
(3)物との距離を測る力
跳び箱をするときは助走しますが、この動作によって物との距離を測る力が鍛えられます。
どのくらい走れば跳び箱までたどり着けるのか、その力は日常的に、車や人の距離を測るのにも使えます。
そうすれば事故が未然に防げるので、危険を遠ざけることができるのです。
これらの『身体を使う力』、『身体を支える力』、『物との距離を測る力』という3つの力が鍛えられるため、跳び箱は積極的に行うのをおすすめします。
③できる経験を積むため
『できないことでも練習すればできるようになる』を身体で覚えることができるのが跳び箱です。
できる経験を積むことで跳び箱以外のことにも積極的に取り組めるようになります。
つまり、跳び箱も跳べたんだから他のこともうまくいく!という思考が働くのです。
ようするに自信がつくということですね。
そして、いきなり複雑なことはできないのが人間です。
例えば最初は『寝返り』ができるようになって、そこから『ハイハイ』になって、次第に歩くようになったと思います。
結局はその延長に、『跳び箱が跳べる』もあるのです。
つまり小さなできるを積み重ねて強固な自信の城を作るために、小さな障害として跳び箱があります。
だからこそ、跳べないのなら最初は低い段から練習する必要があるのです。
階段は飛ばして昇れません。
一段ずつ昇る必要があります。
できない癖、つまり負け癖をつくるのではなく、できる癖、つまり勝ち癖をつくるために跳び箱を使いましょう。
できないのなら走って跳ぶ、とか、跳び箱に座る、とか、できることから始めてください。
跳ばなきゃいけない、なんてことはありません。
楽しいから跳ぶのです。
跳び箱に座る、も立派なできることの一つですからね。
以上が跳び箱をやる3つの理由です。
よって、子どもに「なぜ跳び箱をやるの?」と聞かれた時は、「サッカーとかと同じで、そのスポーツを知るためでもあるし、身体能力を向上させたり、色んなできる経験を積むためにやるんだよ」と答えてください。(長くてすみません)
もしそれで「えー?わかんなーい」と言われたら、「くま先生に聞いてみるね」と言って私に連絡をとってくださっても構いません。
この記事が皆様の少しでも役に立てるなら幸いです。
それでは!
くまっけJAPANのくま先生でした。
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