はじめに
空中前回りは、体育における鉄棒の技でも、特に難しい技です。
僕の体育教室でもこの技に苦戦する人はとても多いです。
技の難易度でいうなら、さかあがりよりも、空中さかあがりよりも難しいと言えるでしょう。
さて、そんな空中前回りですが、重要なのは「正しい練習」を積み重ねることです。
では、どんな練習がおすすめなのか?
まずは紹介させていただきます。
おすすめ2つの練習
①前回りから前回り
これは、いわゆる普通の前回りを応用した練習です。
ぐるんと普通の前回りをしたら、着地後、すぐにまた前回りをします。
この時、「ひざをグッと曲げて」おいて、着地を鉄棒の内側にできるように目指すと良いです。
(鉄棒の高さも適切なものが良いです)
着地後また前回りをする時、上半身を素早く倒す必要があるのですが、この感覚が空中前回りにおいて大変重要です。
「回った後にまた上半身を倒す」ことで鉄棒の上に戻ってくることができるからです。
そのため、着地後「一歩も歩かず」、すぐに前回りを行うようクセづけると良いです。
手首を返しつつ上半身を倒さないと、これはできませんからね。
②補助ベルト空中前回り
これは、鉄棒の「さかあがり補助ベルト」を用いた練習方法です。
もしないのであればタオルでも代用可能ですが、タオルだと固定ができないのでしっかり握っていないと危険です。くれぐれも安全にはご注意ください。
やり方は簡単です。
空中前回りを補助ベルトを使いながら行いましょう。
補助ベルトごと回転することで、鉄棒にくっつき続けることができやすくなります。
そして、この回転の感覚を覚えることでベルトなしでもできるようになる可能性が上がるということですね。
まずはこれらの練習を通して、空中前回りに必要な感覚を身につけていきましょう。
そして、いざ空中前回りをするときは以下の3つのポイントに気をつけましょう。
3つのポイント
(1)鉄棒にくっつき続ける
まずこれが大前提です。
補助ベルト空中前回りでできても、外したらできない場合は、これが足りていません。
鉄棒にくっつき続けやすくするのが、補助ベルトなので、そこが補填されていないとできないということはくっつくことができていないと言えます。
鉄棒にくっつき続けるために試して欲しいのは、
1.ひじを曲げる
2.ひざを曲げる
の2つのことです。
ひじを曲げることで鉄棒との距離が近くなり、くっつきやすくなります。
そして、ひざを曲げることで足(かかと)の重みを利用して鉄棒にくっつきやすくなります。
ただ、ひざを伸ばした方がやりやすいという人もいます。(体育というのは人それぞれ合うポイントやコツが違います。)
なので、まずは試して見ていただくと良いです。
大事なのは、くっつき続けるということですね。
(2)上半身を振り下ろしながら下半身を上げる
空中前回りは、体、つまり上半身を振り下ろすだけでは、勢いが足りず鉄棒の上に戻ってくることができません。
だからこそ、下半身もポイントです。
先にも書きましたが、体の部位において足は重いです。
なので、その重みを利用するために上半身を振り下ろすと同時に足をあげましょう
とはいえ、(1)のくっつき続けるというポイントは大前提です。
くっつき続けながら、上半身を振り下ろし、下半身をあげましょう。
下半身という言い方をしていますが、特に意識してほしいのはお尻です。
お尻と足(かかと)をあげることで鉄棒の上に戻りやすくなりますので、意識するといいですね。
(3)肘ごと手首を返す
最後のポイントは、肘ごと手首を返すことです。
肘ごと、というのがポイントです。
特に最初はそうですが、空中前回りは全ての力を持って鉄棒の上に戻ってくる必要があります。
なので不格好でもいいのです。
肘と手首を思い切り前に返して、その勢いで鉄棒の上に戻りましょう。
そしてこの時、脇を締めるのも試してみると良いです。
脇を締めることで、コンパクトに回ることができやすいからです。
ちなみに握り方のコツとして、親指を下にしてほかの指と鉄棒を挟むようにすると良いです。
その方が鉄棒を強く握りやすく、手首を返しやすくなるからです。
握りやすく、鉄棒から落下しづらいからですね。
以上3つのポイントが、今回の空中前回りのポイントになります。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
空中前回りは非常に難しい技ですから、少しずつ練習を積んでいただけましたら幸いです。
一番いいのは親子で練習することです。
もし、親の方が技ができないのでしたら、一緒に習得を目指すのも子供にとっては凄く励みになりますからおすすめです。
仙台では直接レッスンもしていますので、ご興味あればご連絡ください。
心から応援しています!
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