体育の家庭教師をしていると、
よく聞かれることがあります。
それは、鉄棒の前回りができないと、逆上がりはできないのか?
ということです。
結論から言うと、
前回りができなくても逆上がりはできます。
むしろ、人によっては前回りの方が難しい場合もあります。
なぜか?
実は逆上がりよりも前回りの方が恐怖心を覚えやすいからです。
なんででしょう?
答えはシンプルです。
前回りは床が見える分、怖いのです。
見える分、落ちたら床に叩きつけられる…という恐怖想像がしやすいんですね。
あと前回りは上手にやらないとスピードを自分でコントロールできず、勢いがつきすぎて怖いのです。
ジェットコースターが苦手な子っていますが、あれは自分のスピードをコントロールできないから怖いんですよね。
何度か乗ってみれば安全なことがわかり怖くなくなってきますが、
最初の1回目はたまらなく怖いのです。
同じことが前回りでも言えます。
特に前回りは、一回でも鉄棒から落ちた経験があるとできなくなる可能性があります。
前回り=怖いもの
というイメージがついてしまうからですね。
一番良くないのは、落ちたその日にもう一回やらないことです。
逆に言えば、落ちてもその後すぐやっていれば、大丈夫なことがわかって平気になるのです。
僕の体操教室に来る子で、
前回りが怖いという子はよく来ます。
話を聞いてみると、幼稚園で前回りをやったとき、落ちてしまったと言います。
そして、その後先生の指示で危ないからやめなさいと言われ、それ以来やっていないと言う子が本当に多いです。
時間をあけると、恐怖心はさらに高まります。
いらん想像をしてしまうからですね。
余計に不安になるのです。
だから大事なのは、失敗してもその日のうちにまたやってみることです。
やらないから怖いんです。
だからやるのが恐怖心克服の一番の近道だったりします。
じゃあ時間があいて恐怖心が膨れ上がった子はどうすれば良いのでしょうか?
今度は、『無理に前回りはやらない』というのが大切になります。
前回りが怖い子は、だいたい鉄棒自体が怖くなってしまっています。
なので、別のアプローチをしていきましょう。
ぶら下がりとか、豚の丸焼きとか、
足掛け回り、足抜き回りなど違う技で鉄棒に慣れていきます。
そして、前回りをやる前に逆上がりをやるのです。
なにもかも怖くてできない!
鉄棒が怖い!
という場合は、鉄棒を無理にやるのをやめましょう。
その代わり、ジャングルジムやうんてい、登り棒で遊ぶようにするといいですね。
それすら怖かったら、マット運動をしましょう。
でんぐり返し、後ろでんぐり返しをすると、前回りや逆上がりの練習になります。
と、いうふうに、大事なのは怖かったら無理にやらない、違うアプローチをする、ということです。
一番ダメなのは、我慢してやりなさい!ということですね。
すると、嫌なことも我慢してやらなきゃいけないと思い込み、将来鬱になる可能性が高まります。
実際、できなくてもいいのです。
前回りができなくても、死にはしません。
追い込んでしまうのは周りの大人です。
大人の自分勝手なルールを子供に押し付けるのはやめましょう。
前回りも逆上がりも、できなくていいんです。
でもできたら成功体験ができるので、
成長には繋がります。
さらに体育そのものに、子供の発育を促す働きがあります。
体育ができる子は頭の回転も速いと実証されています。
だから体育はやらないよりはやった方が良いのです。
でもつまんない想いをするぐらいだったら、嫌な想いをするぐらいだったらやめてしまった方が良いですよ、ということですね。
子供が楽しめるかどうかは、体操教室の質の問題です。体育自体はとても面白いものですからね。
僕も体操教室をやるときは、子供が楽しんでいるかどうかを最重視しています。
それが結果的に一番上達に繋がるということがわかったからですね。
ということで、
前回りが怖くてできない時は、
失敗したその日にもう一回やる、
時間をあけてしまったら違うアプローチをする、
というふうにしてみてくださいね。
体育の無料相談はいつでも受け付けてますので、何かあれば
taikuma.net@gmail.comにご連絡ください。
LINE@の方が返信は早いです。
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それでは!
くまっけJAPAN 熊谷でした。
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