こんにちは!くま先生です。
『できるできるできる!!!』という風に励ます体育指導者はどこにでもいますが、
できるという励ましは効果的ではありません。
よくこういった励ましをするのは熱い良い先生だと勘違いする人は多いですが、
言われる側にとっては良いものではありません。
結論から言うと、言う側の自己満足でしかないです。
なぜなら、「できる」と言われてもできないものはできないからです。
できると言われてできる人は、最初からできる人です。
その場合、励ましがあろうとなかろうと、いずれできます。
しかし、できると言われてできなかったらどうでしょうか?
この場合は自信を失い、苦手意識が芽生えます。
できると言われてもできるとは限らず、
しかも自信を失う可能性があるわけです。
なので、『できる』という言葉の使い方には気をつける必要があります。
・『できる』という言葉の使い方とは?
ではどんなときに『できる』という言葉を使えばよいのでしょうか?
それは、本当にできるときです。
できる力は既に持っているけど、
あと一押し足りない、
そんなときにはできるという言葉で励ましてあげるのは有効です。
ただ「できるできるできる!!!」と暗示のように言うのは、
できてもいないのにできた気になってしまい失敗の確率があがるので逆効果です。
「大丈夫、できる力はもう持ってるからできるよ」
とか、
「練習の時はできてたからできるよ」
とか、
事実に基づいて『できる』と言うのは有効です。
それで本当にできたなら、
「ほんとだ!できた!」と、さらに自信がつきやすくなります。
このように、本当にできる時以外はできるという必要はないのです。
・有効な声がけとは?
では、どんな声がけが有効なのでしょうか?
それは、事実に基づいて情報を伝えるということです。
例えば逆上がりだったら、
「今肘が伸びていたからできなかったね。タオルを使って練習しようか」
とか、
「お膝が曲がって、前に勢いがいっちゃったんだね。ボールを蹴るように足をあげようか」
とか、
事実に基づいた情報を伝えるのがおすすめです。
ーーしてたから〜〜になったよ。
というように事実を伝えるのです。
そしてその後、じゃあ次は◯◯してみようかと改善策を提案できるとなお良いですね。
「今はできなかったけど、次はできるよ!!!」(きっとたぶん)
という風に憶測で声をかけるのはおすすめしません。
なんの意味もないどころか、できない癖がついて余計にできなくなる可能性があります。
どうせできないでしょ、と思わせてしまったら終わりです。
今通っている体操教室が、
どのような声がけをしているのかは見てみると良いですね。
設備がどれだけ整っていても、声がけがダメならダメです。
人は親から受ける影響よりも、周りの友人や先生に受ける影響の方が大きいと言われています。
そのため、人格形成に大きな影響を及ぼす習い事は、よく選んだほうが良いです。
逆に言えば、
設備が最低限しかなくても先生の声がけが最高ならできることはグングン増えていきます。
ということで、習い事選びの参考になりましたら幸いです。
他にもわからないことがあれば、体育の無料相談をご利用ください。
それでは、体育のくま先生でした。
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